日本プロ麻雀連盟の会長・森山茂和が、最強戦の解説にてあまりにもひどすぎる暴言を吐いたことで話題だ。
本記事では森山会長の暴言について振り返り、なぜ森山会長はひどすぎるのかを考察してみることにする。
「麻雀辞めた方がいい」と暴言を吐いた連盟・森山会長がひどすぎる件
問題の内容
まずは問題の内容を振り返る。
近代麻雀プレゼンツ麻雀最強戦2020という対局において、
最高位戦日本プロ麻雀協会所属の浅井裕介プロが、形式テンパイをとる鳴きを行い、その直後に近藤誠一プロに跳満をツモられたのを見て、
日本プロ麻雀連盟会長の森山茂和が浅井プロに対して「麻雀辞めた方がいい」と発言した。
森山会長がひどすぎる理由
森山会長のこの発言がひどすぎると話題になったのには2つの理由がある。
- 浅井プロがこの局面で形式テンパイをとる行為は期待値的にプラスの行為であり、至極当然の選択であったこと
- 批判するにしても発言内容が人間としてどうかとしているレベルであること
まず理由1に関して、みたところ感覚的にも形式テンパイをとって普通な局面に見えたが、
森山氏の考え方が誤っていることを証明するためなのか、例の局面における形式テンパイ取りの期待値をかなり詳しく検討している方もいた。
そういった検討の内容をみたうえでも、やはり浅井プロの形テン取りはまず間違いなくプラスの行為であった。
そうなってくると、あの場面で形式テンパイを取ることは批判の対象どころか、むしろあの場面で形式テンパイをとらないことこそプロとして失格なんじゃないかとすら言える。
プロとは強くあることが第一であるべきだ。
期待値がプラスである形テン取りを批判するということは、発言者自身が、結果論、流れ論、強くなるためには邪魔になる超前時代的な考え方をしていることを露呈していることになる。
もちろん人がどのような考え方をしようが自由であるし、前時代的な考え方は麻雀を楽しむうえでは非常に有用だともいえる。
しかし、麻雀プロ、いわんや団体の会長ともあろう者が、自分の前時代的な考え方のみを絶対視し、論理的な考えを完全否定するなどということがあってよいのだろうか。
そして理由2である。
間違ったことを言ってしまうことは少なからず誰にでもある。
しかし、意見が正しいのか間違っているのかという問題以前に、批判の仕方が常軌を逸している。
麻雀プロ(しかも他団体)に対して、たった1つの打牌が自分の趣向と異なっただけで「麻雀辞めた方がいい」とは何事だろうか。
これは麻雀プロどうこうというより、人としての問題だ。
のちに、「成長のために言った」などと弁明をしていたらしいが、そんなものは通用しない。
よしもと興行の岡本会長を彷彿とさせる、典型的なパワハラ発言だ。
「冗談のつもり」「成長のため」そのような言い訳は許されない。強い立場にある人間が最もやってはいけない愚行である。
他人に圧力をかけるコミュニケーションスタイルに慣れすぎている、絶対に見習ってはいけない老害の思考プロセスだ。
これは許されるべきではない。
解説はどうあるべきか
では、解説とはどうあるべきなのだろうか。
森山会長の解説はズバズバ言うことで人気なのだとかいう一説もあるらしい。
今回の件はさすがにひどすぎるとしても、解説とはズバズバ言うべきなのかという問題である。
たしかに、Mリーグの解説を見ていると、一切選手の批判をしない解説というのも見応えがないな、と感じることもある。
Mリーグの解説は、出場者自身が他チームの試合の解説をしているため、否定的なことが一切言えなくなっている。
選手以外で唯一よく解説に出ている土田プロだけは、よくないと思う打牌に関しては(もちろん人間的批判をするのではなく)選手へのリスペクトを感じさせる形でアドバイスとして意見を言っていることがある。
また、デジタル的思考が正しいことを踏まえたうえで、オカルト的思考を冗談混じりに言ったりするところも非常にバランスがとれているように見える。
しかし、土田プロの冗談を冗談と理解できていない人が批判しているのをよく見かけるのは残念である。
業界の反応
プロ団体に所属している人間は干されるのが怖くてなかなか発言できないだろうが、関係者たちは反応を見せている。
元連盟プロでイザコザがあって辞めた堀内正人氏は動画で本件への想いを語っていたし、ライターの福地誠氏も本件に関するnoteを無料公開していた。
意見を述べられないプロたちも、こんな公衆パワハラ騒動を起こされては、おそらく多くの人が「麻雀プロやプロ団体のイメージを下げるのはやめてくれ」と思っているのではないだろうか。
まとめ
森山会長は謝罪会見を開いて報酬2分の1カットにしましょう。
今は昭和ではなく平成どころか令和です。
業界がクリーンになって、良い方向に進んでくれることを願います。