麻雀

17歩のコツ・攻略法を真面目に考察してみた

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マンガ「カイジ」に登場する特殊ルールの2人麻雀「17歩」


セット麻雀のメンツが集まるまでの待ち時間などに遊んだことのある方も多いのではないだろうか。

やってみると意外とこれはこれで奥が深くて面白い。

 

最近、鈴木たろうプロという麻雀では超トップクラスの強者がYoutubeで17歩をやっているのを見たのだが、なんだかパっとせず、女流プロにボコボコにされていた(笑)

※ちなみに動画では17歩本来のルールである満貫縛りが無視されていたが、個人的には満貫縛りがあった方が17歩特有の戦略性が強くなって面白いと思っている。

 

今回はそんな17歩のコツ・攻略法を真面目に考察してみたので紹介していこうと思う。

 

17歩のコツ・攻略法

17歩のコツ・攻略法 -攻撃編-

まずは攻撃編。

 

麻雀における攻撃力とは、

  • 打点
  • 待ち

の2つである。

 

ざっくり言えば、「手牌の攻撃力=打点×待ちの優秀さ」となる。

 



攻撃編①打点

これらの要素のうち、まずは打点について考えよう。

最も効率よく打点を高くすることができるのは、言うまでもなく役満である。

 

役満以外の手役は、複数の役の積み上げによって打点が構成されるが、役満だけは形を作った瞬間に圧倒的な打点が生まれるゲームバランス破壊役となっている。

 

従って、使える牌で役満が作れるときはまず作ってしまうのが効率が良いのである。

 

大三元、小四喜、大四喜、字一色、緑一色、四暗刻

このあたりは高い手を作ろうとすると自然に見つかるので問題ないのだが、国士無双だけは意識していないと見逃すことがあるので注意しよう。

 

暗刻系の手役は守備力の低下にもつながるのだが、役満ができてしまう場合は振り込みのリスクを打点でカバーできる(期待値的にプラスになる)ので優先的に作ってしまってよいと考える。

 

ちなみにツモり四暗刻はツモれないので注意w

ドラやホンイツなどが絡まないと見た目のわりに意外と打点も低くなってしまう。

 

 

役満ができないときは、

  • タンピン系
  • チャンタ系
  • ホンイツ系

のいずれかで満貫以上をベースに材料を見て考えていく。

いずれかの手役のうち、ドラを絡められる形を探すと跳満倍満が狙えるので、作れそうなら狙っていく。

 

そして、どれを作るにもイマイチ足りないという時に役立つのが七対子である。

最悪ドラが1枚でもあれば出アガリ満貫条件を作れるので回避手段として意識しておく。

ドラ単騎は相手によっては全くアガリを見込めないが、「基本ドラ単はあがれないから逆にないだろ」といって切ってくる人もたまにいるので聴牌しておく価値は実は十分にある。

 

さらに、これはメタ要素になるが同じ相手と何度も戦う場合は、一度ドラ単騎七対子を見せておくことで今後ドラを簡単に通させないという効果もある。

 



攻撃編②待ち

続いて、待ちについて考える。

17歩における待ちは大きく分けて次の2種類に分類される

  • 多面待ち
  • 字牌待ち

どちらを選ぶべきかは実は相手に依るところが大きい。

通常の麻雀の場合はツモアガリがあるため、ほとんどのケースで待ち枚数が多い方を選ぶのが正着になるのだが、こと17歩においては出アガリしか存在しないため、いかに相手が切るかがすべてであるからだ。

 

とはいえ、相手に依るというだけでは元も子もないので、どのように相手に対応しエクスプロイトしていくかを考えてみよう。

 

まず、17歩初心者、または初めて戦う相手の場合は字牌待ちをオススメする。

 

なんだかんだ言っても、字牌は比較的安全という麻雀の固定観念が抜けないため、字牌は早い巡目で出てくる可能性が高い。

 

特に自分で1枚持ちの字牌単騎は最強で、相手に2枚以上入っていれば相当な高確率で切り出される

逆に複数枚持ちの字牌は出来れば自分が切り出す牌として使いたいというのと、シャボ待ちにすると純カラになる可能性がわりと高い。

また、相手目線で1枚持ちになるケースが多いので切り出されにくくもなる。

 

 

 

同じ相手と長く対局を繰り返していくと、次第に字牌待ちを特に警戒されるようになる。

相手が序盤から数牌を切るようになってきた(or そろそろなってくるはず)というタイミングで多面待ちを主軸に切り替える

そして、捨て牌候補に余裕があれば待ちと同じ色を多めに切り出して誘いをかける。

 

特に、筋を切っても待ちを多面待ちにできる形は重宝する。

※例えば、6667 を待ちにして、1と4を連打する。など



17歩のコツ・攻略法 -守備編-

次に守備について。

 

まず基本中の基本として、次の要素を考慮して捨て牌を切る

  1. 現物があれば最優先
  2. 3枚以上保有している牌
  3. 2枚以上+その筋も2枚以上の牌

字牌、筋、ワンチャンスなど普通の麻雀で安全そうな牌は相手がトリッキーな待ちを選択している場合は無意味で、17歩ではそのようなケースが多いのだが、材料的にタンピン系しか作れなかったケースもそれなりにあるので仕方ない場合は考慮する。

重要なのはとにかく枚数の多い牌を優先することだ。

 

次にこれを応用すると、手牌構成時に捨て牌候補として3枚以上保有している牌を出来るだけ残しておくという戦法がある。

 

攻撃編でも少し触れたが、よほど役満級の手ができないときは、順子系で手牌を構成して暗刻系の牌を守備牌として使うと攻守のバランスが取れる

 

また、材料的にどうあがいても満貫縛りを達成できないときは、守備力のみを意識して捨て牌候補に複数枚の牌をひたすら集めて、手牌に切りづらい牌を集めるということも重要だ。

 

 

そして、複数枚の牌の中でもどの牌を優先して切るか、また複数枚の牌がなくなったあとどの牌を切るか、に関しては攻撃編の待ちで紹介した内容の裏返しを考えることが重要だ。

 

相手の全体的な傾向、前回の逆を張ってくるタイプかどうか、捨て牌で罠を仕掛けてくるかどうか

このあたりで読みを利かせていく。



まとめ

17歩のコツ・攻略法を紹介してみたが、いかがだっただろうか。

少しでも17歩の奥の深さを感じてもらったり、17歩をやりたくなってもらえたら嬉しい。

 

ちなみに原作はこちらで、17歩編をまとめて読むことができる

 

 

以上。



 

 

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