世間を騒がせている吉本興業芸人の闇営業問題。
しかし、この吉本芸人の闇営業問題、妙にどこか腑に落ちない。
AbemaPrimeでこの問題が取り上げられていたのを拝見したので、そこでの意見を参考にして、闇営業問題がどこか腑に落ちない理由を考察してみることにする。
特に箕輪厚介さん、三浦瑠麗さんの意見がわかりやすくて面白かった。
カンニング竹山はいつもより熱くなってて、うるさかった。
AbemaPrimeの動画はこちら
一体なにが問題なのかがわからない
吉本芸人の闇営業問題が腑に落ちないことの1つめの理由は、
複数の事象がごっちゃになっていて、結局何が問題なのかがハッキリしないことだ。
まずは問題を整理してみよう。
吉本芸人が処分された理由として語られている主な事象は以下の3つだ。
- 所属事務所である吉本興業を通さずに、直接営業で仕事を行ったこと
- 反社会的勢力が主催する会合に参加したこと
- 金銭の授受が行われたこと
所属事務所である吉本興業を通さずに、直接営業で仕事を行ったこと
今回の問題、「闇営業問題」とキャッチーな言葉で語られがちだが、闇営業というのは上記の問題のうち1「吉本興業を通さずに、直接営業で仕事を行ったこと」を表す用語でしかない。
しかし、闇営業=所属会社を通さない直接営業 をしたとかしてないなんていう問題は、当人と会社間の契約の問題でしかなく、世間が騒ぐようなことではない。
それが会社との契約違反なのであれば、処罰なり懲戒なりすればよいだけの話だ。
だが、この部分に関していうと、吉本興業は芸人と書面による契約をしていないという話がある。
そもそも書面による契約をしていないのに、謹慎処分とかなんとか言う権利があるのかもよくわからない。
反社会的勢力が主催する会合に参加したこと
で、本当に問題なのは基本的には2「反社会的勢力が主催する会合に参加したこと」である。
いまのご時世、反社会的勢力との関わりは一切持つことができなくなっており、これがアウトなのは仕方がない。
だが難しいのは、事務所を通した仕事であれば、基本的に仕事を契約する責任は事務所側にあるため、演者側にその責任は問われない。そして事務所としては直接営業は禁止している、という点だ。
だから事務所としては勝手にやられたらわからない、という部分もあるのだろうが、ここに関しても、やはり事務所と演者間できちんと契約を結んでいないのであればどうしようもない。
副業禁止とか直接営業禁止ということをきちんと契約してあれば、事務所としてはリスクを回避できる。契約をしてしまうと面倒な点がいろいろとあるのだろうが、もうそんな時代じゃない。さすがに改めるべきだ。
金銭の授受が行われたこと
そして3「金銭の授受が行われたこと」に関して。
これはなぜ芸人たちが、金銭の授受がなければセーフだと思って嘘をついたのかわからないが、
実際問題、金をもらっていようがいまいが関係ない。
無償でもパフォーマンスを提供していれば利益の提供だ。
むしろ、無償であれだけのパフォーマンスを提供していたら、ガッツリお友達でしかありえなくてそれはそれで問題だ。
金銭の授受の有無にやたらとこだわるのも、世間が気にしやすいポイントであり、マスコミが煽りやすいからというだけだ。
なぜこの問題が報道されたのか
最大の謎は「なぜこの問題がマスコミに伝わり報道されたのか」である。
問題の会合が反社会的勢力のものであり、その映像が週刊誌に報道されたということは、普通に考えて反社会的勢力が週刊誌に情報をリークした可能性が高い。
であれば、週刊誌は反社会的勢力から金をもらって仕事をしているということになる。
それってまさに週刊誌が悪として報道している吉本芸人とやってること同じじゃねぇか。
もし仮に、実際に情報の入手元が反社会的勢力でないとするならば、どこからどう入手したのかも併せて報道すべきだ。
正直に言って、芸能人が反社会的勢力への闇営業を行っていることよりも、マスコミが反社会的勢力からリークされた情報をまるで正義かのように報道し、それによって金を得ていることの方が何千倍も恐ろしいし気持ち悪い。
箕輪「こいつら反社がダメだっていう記事を書いてるのに、その反社が”あいつらギャラもらってるよ”といった意見を記事にして金儲けて焼肉くってんだよ。お前ら気持ち悪っ」
ほんとそれ。
反社会的勢力にトラップを仕掛けられたらどうするのか
では、個人事務所の人はどうしようもないのか?
もちろん、注意していれば基本的には変なところと仕事をしないようにできるが、もし相手がトラップを仕掛けてきたら避けようがないかもしれない。
そんな場合でも騙されたら騙された側が悪い。一発アウトでいいのか?
それは確かに一考の余地があると思う。
幼馴染が反社会的勢力で、離れることが難しい。そんな人も被害者だよな。
まとめ
吉本芸人の闇営業問題がどこか腑に落ちない理由。
1つ目は、問題がごちゃごちゃになっていること。
結局問題は、「反社会的勢力の会合に参加したこと」であって、周辺の問題を混ぜてはいけない。
2つ目は、この問題が報道されていることそのものが反社会的勢力への加担になっているという矛盾。
箕輪さんのように業界に媚を売らずハッキリと言える人がいるのは素晴らしいと思う。マスコミはここを曖昧なままにしないでほしい。
以上です。