あなたの周りの5人の平均があなたである。
アメリカの有名な起業家 ジムローン(Jim Rohn)の言葉だ。
5人の法則、つるみの法則 などと呼ばれている。
年収や、学歴、性格なども最も近い周囲の5人の平均になってしまうらしい。
これが本当なのか気になったので、いくつかの意見を参考に考察してみる。
肯定的な意見
モチベーション紳士という方が、この法則の意味と、人生への活用の仕方を説明していた。動画はこちら
要約
人は金魚と同じである。
水槽に透明な板を置くと、金魚はいつしか板の向こう側に行けないことを知る。
それ後、その透明な板を外したとしても、金魚は板があったところから向こう側にはいかなくなる。
同様に、人間も一度無理だと認識してしまったことには挑戦しなくなる。
また、人間は挑戦しようとすると、周囲の人間にどうせできないと言われることで、挑戦のしづらさにさらに拍車がかかる。
人間は周囲の影響を受けてしまうことを避けられない。
であれば、自分が誰を周囲に置き、誰の影響を受けるかを選択することが重要である。
どう活用するか
では、この法則をどう人生に活用していくのか、彼は次の3点をあげている。
- 自分がなりたいと思う人の近くにいく
- 本や動画で成功者を自分の周囲に置く
- 環境のせいにして、その場に止まらない
まとめ
5人の法則があるから、自分を高めていくにはとにかく環境を変える(=5人を変える)行動を起こすこと。
そこにフォーカスした意見だった。
反対の意見
この5人の法則について、否定的な意見もある。
たとえばこちらの記事。
結局、人は自分の居心地の良い仲間を選んでつるんでしまう
ということは、周りの人間によって影響された結果として、自分が周りの人間の平均になるのではなく、
自分が平均になるような環境を選んでしまっているだけ
だから、仮にむりやり環境を変えても、自分が変わっていなければその環境を不快に思い、また環境を変えようとしてしまう。
まずは自分自身が変わらなければ意味がない。
というのが彼の主張である。
たしかにこれも一理ある。
しかし、人が周りから全く影響を受けないということは絶対にない。
自分が環境をつくる、というのも正しい。
環境が自分をつくる、というのもまた正しい。
実際には因果は双方向にあるはずだ。
結論と私の意見
結論、5人の法則はおおむね正しい。
そりゃあ、近い背景、文化、その他を持つ人が近くに集まるのは当然だ。
地域のみで自動的に決定される義務教育時代から、受験によって決まる高校や大学に行くと急に価値観が近い人が多くなる。
こういったことからも、やはりベースは自分自身にあって、近い環境に行ってしまう部分の方が大きい気もする。
だが、良い環境にいればそれだけ良い影響を受ける可能性が高まるのも事実。
結局は、周囲の人間、環境がこの世のすべてだと思わず、視野を広く持つことが大切だと思う。
これは、「もっと良い環境があるかもしれない」と思って冒険しようという意味ももちろんあるが、逆に「もっと悪い環境もある」と知ることで自分の環境に感謝する、という意味もある。
どちらの意味においても、視野を狭くし、自分に見えているものだけが世界のすべてだと思わないことによって、物事が良い方向に進む可能性が高くなるのではないだろうか。
以上。