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音声コンテンツはバブルか? The UPDATE 感想

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NewsPicksの人気番組「The UPDATE」。

今回のテーマは「音声コンテンツはバブルか?」。

 

音声コンテンツのプラットフォーマーやラジオのプロが集まって音声コンテンツについて語り合う会。

内容のまとめと感想です。

 



 

音声コンテンツ市場の現状

アメリカでは、音声コンテンツ市場は近年も右肩上がりに伸びてきており、2021年には10億ドルの市場に達すると言われている。

特に、高所得者層が多く、人気のジャンルは、ニュース、コメディ、ビジネスとなっている。

また、Spotifyがポッドキャストの分野にも参入をはじめ、アップルとの全面対決になると言われている。

 

中国では、himarayaというサービスが利用者数5億人を超えてきている。

 

一方日本では、いまだにネットラジオ、オーディオブック、ポッドキャストを利用したことがないという人が8割を超えており、世界と比べると音声コンテンツ市場の開拓は大きく遅れている状況だといえる。

ラジオの市場は右肩下がりとなっているが、Radikoは少しずつ伸びてきている。

 

音声コンテンツ関係の新たなサービスも続々と生まれてきている。

・Voicy

声のブログと言われるサービスで、多くのインフルエンサー等が配信を行っており、立ち上げから3年で利用者250万人を突破している。

・RadioTalk

誰でも簡単にラジオ配信をできることが売りの新しいサービス。



議論のポイントとそれに対する意見

議論は、「音声コンテンツ」というものに対して雑多に意見が飛び交い、結論は特になかった。

番組内で出てきた気になるポイントに意見を書いておく。

 

ラジオはハードルが高いか低いか

古坂:純粋な音声、べしゃりで勝負しなければいけないという観点でいうと、動画よりも音声の方がハードルが高いといえる。

井上:しかし、既存の有名人ではない人目線でいうと、顔出しが必要といった点で動画の方がハードルが高いといえる。

 

ハードル高いうんぬんより、映像で目をひけないと注目されることがより一層難しいような気がする。

それとも注目されることすら必要なくて、めちゃくちゃ小さいコミュニティで配信したい人をターゲットにしている? いや、そんなことはないか。

顔出しのハードルという点だけでいえば、映像付きで顔出しなしでやればいいと思うけどなぁ。

ぶっちゃけVoicyとかで流行っている内容は、同じことをYoutubeでやっても流行る(なんならもっと流行る)ようなものなのではないか?

 

音声コンテンツは動画に飲み込まれるよという話

乱入者の明石ガクトが提起したこの問題。

結局、今回はこの問題の議論にほとんど持っていかれていた(笑)

 

しかしたしかに、音声コンテンツが動画に飲み込まれるかどうかという問題は、今後の音声コンテンツを考えるうえで非常に重要なポイントになってくると思う。

 

今でも、Youtubeを中心とした動画コンテンツがバックグラウンド再生に対応し、動画を実質ラジオとして再生することが可能になってきている。

私自身も、移動中などは基本的に映像を見なくてよいコンテンツを再生して聴いている。

制作側もバックグラウンド再生を前提にしたコンテンツ作りをしはじめてきているという側面もあるだろう。

有名どこでろいえば、メンタリストDaigo、中田敦彦のYoutube大学などもその部類に入る。

 

5Gが普及すれば、今以上に容量などの問題も解消され、映像が不要ないしは重要でないコンテンツも動画として配信するというムーヴはさらに加速するだろう。

 

そんな中で音声コンテンツは、何が動画と違うのか、何がメリットなのか。

これを明石ガクトが音声コンテンツプラットフォーマーたちに質問するのだが、いまいち回答が明快でない。

 

 

彼らの回答がなぜしっくりこない、弱いものだったのだろうか。

それはこうだ。

 

明石の質問「動画と比べて音声コンテンツだけにできること」にきちんと答えるには、

①「映像 ⇔ 音声」の対立ではなく

②「映像 + 音声 (=動画) ⇔ 音声」の対立で語らなければならない。

 

にもかかわらず、この分離が曖昧になっていて、①の文脈で語っている人が多くてダメだった。

 

②の文脈で語るには、「映像が存在しないこと」によるメリットを示さなければならない

容量がどうのとか、撮るのが大変とか、そういった障壁はテクノロジーで解決される前提で話をしているので、こういうのが出てくるのにはガッカリした。

 

実際のところ、VoicyやRadioTalkで配信されているコンテンツの内容は、音声のみであるメリットがあるものなのだろうか?

あまり実際のコンテンツを観たことがないので正確なことはわからないが、今回の話を聞いている限りでは「Daigoみたいな感じのYoutubeでよくね?」感がぬぐえなかった。

 

実はもっと本質的なメリットがなにかあるのかもしれないので、あるならここで明快に説明してほしかった。



まとめ

古坂大魔王の選ぶキングオブコメントは

安さん「ありのままの時間に付加価値」

 

 

結局「音声コンテンツはバブルか?」というテーマは一体なんだったんだ(笑)

まじでバブルかどうかとか関係なかった。

テーマ設定だけもうちょっと頑張ってくれ。

 

以上。




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