WEEKLY OCHIAIに川谷絵音が登場。
落合陽一×川谷絵音が、これからの音楽について語る。
番組内で出てきたいくつかの話題について雑まとめと雑感想です。
日本だけストリーミングの普及率がおかしい!?
世界では2010年頃から音楽収益に占めるストリーミングの割合が徐々に増加し、2017年にはストリーミングが最も多い形式となっている。
しかし、日本では以前からその割合が全く変化していない。
この問題に対して川谷絵音はこう捉える。
ストリーミングは、次々と新しい音楽を聴くことができることが特徴であるが、日本人は同じような音楽、好きな音楽ばかりを聴く傾向、習慣がある。
このことから、ストリーミングにしたところで、結局人気のプレイリストから聞いたりするだけでストリーミングのメリットを享受できない。
したがって、日本ではストリーミングが流行らない。
もうひとつは、レコード会社が旧態依然の収益構造から抜け出そうとしていないため、無理やりにでもCDを売ろうという方向に努力をしていることがある。
YoutubePremiumができたことで、PVを流せば音源は自動的にストリーミング化され、CDだけを売りたいと思えばPVをショートバージョンしか流さないといった戦略になってしまう。
こういった考え方が時代遅れで、よくない。
日本のレコード会社もいい加減ビジネスモデルを変えていく方向に進んでいくべきだと思う。
Youtuberの音楽
アーティストもレコード会社を通さず、ダイレクト課金で稼ぐ方が早い時代となり、
たとえばYoutuberのアーティストは、低コストでストリーミング再生で満足されるようなレベルの音楽をうまくつくっている。
これからはこういう形になるのでは?
とはいっても、音楽も結局TVでタイアップして広告しないと一般大衆には広がらない。
これをやるために、多くの人に聴いてもらうためには現状はレコード会社を通さなければならない現実がある。
アート全体に似たようなところがあり、
たとえば写真だったら、映像はデータとして出回っていても、写真集は高価格で売れる。
マキシマムザホルモンが、本にCDを付属する形で売ったりもしていたらしい。
まぁでもこれは、CDに入っている音源にCDの価格分の価値がなくなってしまったから、
別の価値、ストーリーで売る方向に移っているという話だ。
最近の本の売り方だったりと被るところではある。
キンコン西野の『えんとつまちのプペル』や『新世界』の無料公開だったりと同じで、
PVをフルで公開しても、それとは別にCDを買ってもらう手段、ストーリーが必要ということだろうか。
実際、CD販売はずいぶん前から握手券などの付録ビジネスが横行している。
本の場合は紙の方が読みやすいとかまだあるけど、CDはむしろ面倒くさいだけからな。。
CDを無理やり売るのではなく、ストリーミングやデータ配信でどうマネタイズしていくかに舵を切って、
時代の流れに逆らうのではなく、時代を進めていってほしいと思う。
日本の音楽はどう世界と勝負していく?
川谷はこう言う。
洋楽っぽい音楽っていうのは、海外の音楽を丸パクりしているだけで聴く必要がない。だったらオリジナルを聴けばいい。
日本人は日本人にしかできない音楽をやるべきだ。
リスナーが元を知らないから成り立つのだと。
だが、音楽のレベルを全員に強要する必要はない。
知らない人が知らないなりに楽しんでいるのは別にいい。
知ってる人は知ってる人で楽しめばいいのだ。
まとめ
とにかく川谷の達観がすごいw
彼の軸にあるのが「人のこととかどうでもいい」。
日本人は嫉妬の優先度が高すぎると。
彼はこういう精神だからやっていけるのかもね。