オリラジ中田ことオリエンタルラジオ中田敦彦氏の近畿大学でのスピーチが面白かったので、今日はその紹介です。
スピーチの構成力、エピソードの面白さ、伝わってくる情熱
どれをとっても超一流であった。
夢のかなえ方
中田流、夢をかなえる方法は次の3つだ。
- 夢を言う
- 誰かに助けてもらう
- あきらめない
夢をかなえる方法はたったこれだけでシンプルだが、実はこれが難しい。
まず「夢を言う」
やりたいことを周りに言うと馬鹿にされる。これが恥ずかしくてなかなかできない。
次に「誰かに助けてもらう」
自分ひとりでかなえたいと思ってしまい、人に助けてもらうのが怖いと感じてしまう。
そして「あきらめない」
壁にぶつかるとすぐあきらめたくなってしまうのが人というものだ。
PERFECT HUMAN 誕生秘話
前述の「夢のかなえ方」の具体例として、PERFECT HUMAN誕生までのエピソードが紹介される。
PERFECT HUMANは中田が策を練って簡単に1発で成功したものと思われがちだが、実際には中田自身が粘り強く取り組み続けてようやくつかみ取った夢であったのだ。
まず中田は三代目J SOUL BROTHERSのRYUSEIをみて、「俺これやりたい」と思ったらしい。
そして「三代目J SOUL BROTHERSになりたい」という夢を持った。
そしてその夢を声に出して言い、一生懸命頑張ってかなえたのが自分なのだと。
実はPERFECT HUMANはRADIO FISHの1曲目の曲ではないのだ。
会場の学生たちもほぼ全員このことを知らなかった。
では、PERFECT HUMANにたどり着くまでにはどのような道のりがあったのか。
試行錯誤1:歌わなくて良いのではないか
日本の音楽シーンでは、なんとなく口パクが許される風潮がある。
歌が下手な中田はこう考えた。
口パクが許されるのであれば、そもそも本人が歌わなくても別の人の音源で口パクしてもよいのではないか?
実際にやってみると、むちゃくちゃ怒られた。
口パクはよくても別人の歌に合わせるのはダメらしい。
試行錯誤2:加工すればよくね?
最近は加工技術がすごいらしい。
中田は考えた。
歌が下手くそでも加工をめちゃくちゃ頑張ってもらえばよいのでは?
ダメだった。加工というのはある程度うまい人の歌をさらによくするだけで、へたくそを上手くすることは出来ないらしい。
試行錯誤3:歌えない、踊れない中田がセンターにいるにはどうしたらよいか
相方の藤森は歌が上手かった。
やはり中田が歌うことは難しいようだ。踊りもできない。
それでも夢をかなえたい。あきらめたくない。センターでRYUSEIがやりたいんだ。
歌も踊りもしない中田がセンターにいるにはどうしたらよいか。
そうだ、中田のことを歌えばいいんだ
そうしたらご本人登場的な感じにみえるんじゃないか?
だからサビになったら中田が登場して居座ろう。
ただ、何秒かたったらご本人登場であったことが忘れられてしまうかもしれない。
じゃあサビのあいだじゅう、中田の名前を連呼することにしよう。
「中田、中田、中田、中田、中田」と。
こうして生まれたのが「PERFECT HUMAN」なのである。
最強の高校生の話
新しい世代は、前の世代が残した知識やら方法を素早く知ることができるのだから、君たちが最強なんだと学生たちに言う。
そして、中田が出会った凄い若者の話へと移る。
講演会で質問してきたとある高校生がいた。
中田は講演会のあとにエゴサーチして彼のブログを見つけ、
クラウドファンディングを手渡しで募集していると知り、
連絡をとって彼と出会う。
そこで彼と話をすると
結局、
中田が講演会で学生の質問に答えること
中田がエゴサーチしてブログを見つけること
中田がクラウドファンディングに興味を持つこと
すべて彼の狙い通りだったということがわかる
という話だ。
アレクサンドロス大王のエピソードとの絡みもよく、爽快感がすごかった。
まとめ スピーチ内容の分析
このスピーチは単に面白いだけでなく、スピーチの仕方の勉強にもなる。
素晴らしいところは以下のような点だ。
・ところどころで自分を落として観客をあげる言葉を入れており、聞いている側が気持ちよくなるようにしている。
・「結論⇒理由⇒具体例⇒まとめ」という構成できちんと話されており、理解しやすい。
・エピソードの中にはちょっとした伏線張り⇒回収が行われており、エンターテインメント性もある。
さすが今最もYoutubeチャンネルに勢いのある男。力ありますねぇ。
以上。