【ポケモンSV】テラスタルというシステムは失敗だったか?
ポケモン第9世代である、ポケモンSV(ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)で初めて導入されたテラスタルというシステム。
今回はこのテラスタルというシステムが失敗だったか?というテーマでお話をしようと思う。
テラスタルというシステムとは?
テラスタルはポケモンSVで初めて導入されたシステムで、近年のポケモンで毎回導入されている新しいシステムの一つといえる。
過去には、ポケモンXYのメガシンカ。ポケモンSMのZ技、ポケモン剣盾のダイマックスなどがあった。
テラスタルは、ポケモン対戦中に一度だけ使える特殊なコマンドであり、1体のポケモンのタイプを変更することができる。
ただし、テラスタルによるタイプ変更は通常のタイプとは異なる点がある。
- 耐性面では通常のタイプと同じ。テラスタルすると元のタイプの耐性はなくなり、テラスタル後のタイプの耐性に変化する。
- 攻撃面では、本来のタイプと同タイプにテラスタルした場合、攻撃技の威力が通常1.5倍となるタイプ一致わざの効力が2倍に強化される。
- 本来のタイプと別のタイプにテラスタルした場合、本来のタイプのタイプ一致の恩恵を残したまま、テラスタル後のタイプもタイプ一致(1.5倍)扱いになる。
例
- でんき・ひこう タイプのポケモンがでんきテラスタル ⇒ 耐性:でんきのみ(じめんが抜群など) 攻撃:でんきわざ 2倍 ひこうわざ 1.5倍
- でんき・ひこう タイプのポケモンがみずテラスタル ⇒ 耐性:みずのみ(くさが抜群など) 攻撃:くさわざ 1.5倍 でんきわざ 1.5倍 ひこうわざ 1.5倍
このような扱いとなる。
既存システムと比較して
さて、このようなテラスタルだが、既存システムと比較してどうだっただろうか?
グラフィック
まず、グラフィック面などに関しては、5点満点中の4点 といったところか。
ポケモン全体がクリスタル化されたような状態になる演出は、かなり綺麗でこだわりを感じる。
シナリオプレイ中は、あの美しい演出を見たいがために、正直なところ戦況的にはテラスタルする必要が全くない場面でもテラスタルを使っていた人も多いだろう。
ただ単にデカくなるだけのダイマックスと比べると、無駄にテラスタルボタンを押した回数は多かったので、少なくともダイマックスと比べると成功だったと思う。
Z技と比較した場合も、演出の長さに飽きが来るのが早いのはZ技だった気がするので、ややテラスタルに軍配か。
とはいえ、メガシンカと比較してしまうと、ポケモンそのもののフォルムに変化はないので、激熱度は下がる。
対戦
次に対戦面に関してだが、こちらは 5点満点中の3点あたりか。
シナリオにおいては、ほとんどタイプ一致テラスタルしか使うことがなく、攻撃面の恩恵しか受けることがない。
しかし、タイプ一致の火力が1.5倍から2倍になるというのは、そこまで大きな影響はなく、おまけ程度に感じた。
ガチ対戦においては、タイプ変更ができるというところで、逆に耐性面の変化によって戦況が大きく変わることが多いのだが、これもかなり賛否両論がある。
相手がテラスタルを切るまでは極論何が起こりうるか予想がつかず、もし相手がテンプレを外した型などを使っていた場合に、一気に負け盤面に追い込まれる可能性を秘めていることが多い。
このような点から、相手のパーティーメンバーから読めることと、読めないことの幅が大きくなり、型バレの有無の対戦への影響が今まで以上に大きくなりすぎてしまったという欠点がある。
こういった点で否定的な意見を持つ人も多い。
テンプレを外せば、まれに大勝することがある反面、負けることも多いということで、持ち物や技構成でも同じことはいえるのだが、その範囲が広くなりすぎていることはそれなりに問題ではあるだろう。
総合
総合していうと、
メガシンカ >>> テラスタル => Zわざ > ダイマックス
こんな感じ。
結論、テラスタルは悪くなかった。それなりに面白い。
しかし、なんだかんだいって、メガシンカの持つ圧倒的高揚感には敵わない。
メガシンカのファンは多いと思うので、公式はメガシンカをポケモンにとって悪いもののような設定にしてしまったのが少々残念である。
みんな大好きメガリザードン、最新作でまた使いたいよね。
メガありきで一線級で戦えてたイケメンポケモンたちが使われなくなるのがもったいないのが何より。ここに帰結してしまう。